歯周病について

歯周病について

歯周治療における最大のキーワードは「予防」です。
“Prevention is better than cure”
予防にまさる治療はない

どんなに努力をしても、くめども尽きぬ泥水のようにわき出てくるもの

それが、私たち歯科医にとっての歯周病のイメージです。

私たちの歯は、ブラッシングなどのケアをしない限り、すぐに歯肉との境目に歯垢(プラーク)がたまります。プラークとはお口の中の細菌が作り出すネバネバとした粘着性のある物質で、うがい程度では落とせないものです。
ブラッシングが上手な方でもお口全体の2~3割に磨き残しがあると言われています。
また、このプラークは時間とともに歯石に変化して、さらに強力に歯の表面にくっつきます。もちろん、歯石はブラッシングでは落とせませんので、歯科医院でクリーニングを行うしかなくなります。

1gのプラークの中に、およそ1,000億もの細菌がうごめいています。これらの細菌感染によって起こる炎症が歯周病の正体です。
細菌は、歯と歯肉の境目にあたる「歯周ポケット」に入り込み、さらに奥へ進行します。するとポケットが次第に深くなり、歯を支えている歯槽骨を溶かし始めます。
末期になれば歯がぐらぐらになって、抜歯するしかなくなってしまいます。

これらのことが、あなたのすべての歯のすきまで起ころうとしているのです。
すべてをご自宅でのブラッシングで「防ぐことができる」とおっしゃるならそれでいいと思います。しかし当院は、そんなことは不可能であると断言します。

あなたはすでに冒されている。それが歯周病です。

歯周病は、糖尿病と同じ生活習慣病であり痛みがなく進行していき、完治することはありません。
今より悪化しないよう努力し、どれだけ長く自分の自然な歯で噛むことができるか。それが歯周病に対して打てる対策です。
近年では、歯周病と全身疾患との関係性も明らかになってきています。歯の奥へと入り込んだ歯周病菌は、さらに気道や血管にも侵入して全身を巡り、心臓や肺の疾患を引き起こす場合があります。
また、糖尿病や早産、リウマチの一因ともなるといわれています。

そもそも、歯周病を放置すれば歯が抜けてしまうため、毎日の食事やコミュニケーションに大きな影響を与えます。そのことが私たちの心身にどれだけ支障のあることか、想像してみてください。

歯周病の原因となる歯垢・歯石は、どれだけ徹底的に掻き出したとしても、患者さまが状態を放置すればすぐにたまってしまいます。
現在、軽度の方を含めて歯周病にかかっている成人(40歳以上)は、全体のおよそ8割に及ぶといわれます。
歯周病との戦いは、生活習慣病と同じく、「予防のための体制」を何十年もの間キープすることが本義であるといえます。

歯周病は、世界最大の感染病だとご存じですか?

このことは、ギネスブックにも載っています。それだけ阻止することが難しいのです。以下の症状に覚えのある方は、すぐに検査と診断をお受けください。

  • 起床の際、口がネバネバする
  • 歯を磨くと血が出る
  • 口臭があると言われた
  • 歯茎がピンク色でなく、赤くなっている
  • 歯茎が痩せてきた(歯が以前より長く見える、歯の間に隙間ができた)
  • 歯茎がかゆい、痛い
  • ぐらついた歯がある
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